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大好きな本のこと。

本だった。

私は両親と上手くいかなかった。

 

3才にもならなかった頃、電話中の母に話しかけてしまい、叩かれた。私の中の1番古い記憶で、よく覚えている。

19年間を振り返って思い出すのは、「社会に出ても何の役にも立たないゴミ」「バレエは時間と金の無駄。そんなにやりたかったら土下座しろ」「この子すぐに仮病使って気を惹こうとするから嫌い」 こんな言葉。私にも非があったかもしれないし、日々楽しい会話もあるが、辛い記憶は色濃く残る。

 

中学3年生の冬 1月3日 パニック発作を起こした。 (今から3週間ほど前、耐え続けることに限界を感じ、ようやく心療内科に通い始めた)

 自殺を考え始めた。これ以上拒絶されることが怖くて、誰にも心を開けなかった。学校では明るく振舞った。心が麻痺していた。他人に露骨に嫌われても何も感じず、好かれようとも思わず、また嫉妬することもなかった。人生をいつ終わりにしても良かったからだ。周りで起こるほとんどの事がどうでもよかった。くだらなかった。どうせ死ぬ。今でもこの辺りは変わらない。

 

 けれども、高校1年生の春、決定的な出会いがあった。本である。ipodが故障して、通学電車で手持無沙汰になった。私の1番の友達がすごく本が好きな子で、「私も読んでみようかな」と思った。友達に薦められて最初に読んだのが、浅田次郎の『王妃の館』。すぐに本の虜になった。

 それからずっと、本を食べて生きてきた。生きて、面白い本にたくさん巡り合いたい。だから生きる。本の面白さについて考えると言葉が喉に詰まってしまうから、あまり話さないし、ここに書くこともできない。

 

人生が苦しい人 本を手に取ってほしい。どんな本でもいい。図書館で眺めていて、ピンときた本。私がラッキーだっただけで、面白いと感じる本にいきなり出会う確率は低い。それですぐに読書を嫌いにならないで、粘り強く本を探し続けてみてほしい。世界はたくさんの素晴らしい本で溢れているのだから。

 

 

王妃の館〈上〉 (集英社文庫)

王妃の館〈上〉 (集英社文庫)